テーマを絞った税理士
また、平成15年3月、東京都生活文化局が発表した「住宅に関する世論調査」によれば、平成5年、平成10年に行われた同調査と比べて、「一戸建て住宅に住みたい」という人は減少し、「集合住宅に住みたい」という人が増加している。
なかでも、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区、荒川区などセンター・コアーエリアに住みたいという人が急増している。
Nが現場でとらえたシニア層の「都心のマンションニーズ」は、すでにここまでたしかなうねりとなって押し寄せてきているのである。
『シニア世代の心をつかむ7つの法則』によれば、日本の人口は2007年をピークに減少に転じるが、うち、50歳以上の人口は増加を続け、20年後には人口のざっと半分が50歳以上のシニアになる。
このシニア層は従来の高齢者とは異なり、おしゃれで高学歴であり、情報感度が高く、都会生活を好み、消費にも積極的な″アクティブシニア″、あるいは″ハイパワードシニア″と呼ばれる人々なのだ。
今後、この層が積極的にコンパクトマンシEソ市場に入ってくる。
Nはこう見ているのだ。
シニア世代は都会に対するあこがれが強い。
いままでは郊外の一戸建てなどに住んでいた人も、50歳をすぎ、子どもが独立し、夫婦だけ、あるいは1人暮らしになると、安全、安心、便利な都会のマンションのほうがよいと考えるようになる人も多くなってきている。
彼らの多くが住んでいるのは、バブルの少し前に開発された郊外の「○○ニュータウン」と呼ばれる住宅街だ。
しかし、いまや「ニュータウン」は住人の加齢化が進み、年寄りの街と化している。
″アクティブシニア″たちは、そうした環境を好まず、もっといきいきした暮らしを楽しむためにも、都心へ引っ越したいと願うようになっているのだ。
都会の駅近のマンションのほうが行動範囲も広がり、子どもや孫との交流にも都合がよい。
60歳を過ぎれば、ほとんどの人は定年退職し、現在、盛んな論議が展開されている「年金生活」に突入する。
この世代の経済事情は、それまでの65年間の人生により、若い世代よりも格差が大きいことが特徴だ。
そして、もう一つの人生の豊かさを測るものさしである、自由時間は誰もが共通して豊かであり、その膨大な自由時間をいかに有効に使い、楽しく充実させるかがシニアにとって、大きな課題になってきている。
シングルの男女、あるいはDINKSをコア・ターゲットとして驀進してきたコンパクトマンション市場はシニア層という新たな顧客層をも飲み込み、今後、都市型マンション市場の中核を成していくことはたしかだ。
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